新語源辞典を読む 001 – あがったり

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『暮らしのことば 新 語源辞典』を読んでいきます。
日常使う言葉の語源をわかりやすい言葉で解説してくれる辞書です。


あがったり

商売や事業などがうまくいかず、どうしようもなくなること。
動詞「あがる」には「物事が完了する、終わる」の意味がある。
(中略)
この「あがる」に、完了の助動詞たり」がついてできたのが「あがったり」という語である。

暮らしのことば新語源辞典

現代日本語では完了形はあまり使われず、かなりの用法が過去形との区別がなくなってしまったために、英語の完了形を初めて習った際、過去形との使い分けがわからなかった学生時代。古文もまじめに勉強してれば、理解が早かったのかも。

古語かつ完了形と、今の言葉からはかけ離れてるのに、違和感なく使える不思議なことば。
(現代日本語の完了形の有無については諸説あるのと、方言によっては今でも完了形が残っているものもあるようです。)


明日

今日の次の日のこと。
アシタは、もとは朝の意味。(中略)「夕べ」に対する語であったが、(中略) なにかあった日の翌朝の意味をもつようになり、中世以後、現代語と同じような意味を持つようになった。

暮らしのことば新語源辞典

スペイン語で”明日”は男性名詞で”el mañana”(エル・マニャーナ。elは男性定冠詞)。
“朝”は女性名詞で”la mañana”(ラ・マニャーナ。laは女性定冠詞)。
朝になって明日になる。朝 = 明日というイメージなのかな?調べてみれば他の言語でも似たような単語がありそう。

学生時代は深夜ラジオをよく聞いていて、朝5時になるまでは夜更かしという感じだったけど、5時になると「おはようございます」のラジオの声や、宗教ラジオの賛美歌が流れてきたりして、夜が明けた = 新しい日が来たという感覚だったと思う。そのあと一眠りするんだけど…

そういえば深夜テレビやラジオの時刻は(次の日の2:00ではなく)26:00とか言ったりしますね。
あとIT土方時代に退勤時間28:00とかもあったなぁ…。朝6:00だからこれはもう完全に次の日。





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